青春18東北旅〜気仙沼編〜

1320、女川を出発しリアス式海岸沿いを北上していくことに。高速使えば1時間20分のところあえて海沿いの山道通って2時間かけて気仙沼へ!まぁ大変なのはケンタ君。ごめんよー。

 

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基本的にずーっと海沿い走ってるはずなのに海が全然見えない。この高すぎる堤防のせいでね。津波対策で堤防を高くしたら住民から苦情が出たとか。海に多くのものを奪われたとしても海から多くのものを得ている町。海との共存って難しいのかな。

 

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自然に立ち向かう新品の堤防たち。千年に一度と言われる大津波に備えて、何億円てかけてるんだよなー。コンクリートだって何百年ももつものじゃないしね。難しい。

 

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いよいよ気仙沼市内に!ここまで約1時間。三陸海岸沿いのくねくね山道運転お疲れ様です。写真は震災から8年経った今の気仙沼市内の様子です。あとで震災前の気仙沼の写真見てびっくり!ここはかつて所狭しと家が並んでいた場所!申し訳ないけどそんな面影全くない。変わり果ててしまった町をそれが当たり前であるように面白がる観光客。なんと言い表せばいいんだろうか。この違和感。

 

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何十回も見たこの看板。もうね海沿いをアップダウン繰り返してるから体で覚えました。どの高さまで津波が来たのか。右側に見える穏やかすぎる海がここまで来たのか。8年前の地震の時小学6年生だった私は高校生の兄に学校まで迎えに来てもらった。帰ってテレビをつけたらちょうど津波が町を襲う映像を写していた。山に向かって走っている車が次々と波に飲み込まれる瞬間を冷静に見つめていたのを覚えてる。今思うとあれはまさにこの場所で人が死を迎える映像だった。今でも鮮明に残っているそのニュース映像をこの8年間無意識に記憶の底に閉じ込めようとしていたのかもしれない。あれは切り取られたテレビの中の世界じゃなくて本当にこの場所で起こっていた事なんだ。当たり前すぎることを何度も何度も再確認する。

 

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着きました最終目的地。気仙沼魚市場。ここは2階まで津波が襲ってきたらしい。もうね、想像が追いつきません。2階にあるミュージアム的な?ところで震災を後世に残すために作られた映像を観る。この辺りは地盤沈下したらしくこの市場が元あった場所は今では海の中。この映像で映し出された震災前の気仙沼は今レンタカーで通ってきた場所とは思えないほど家が所狭しと並んだ町だった。ここに映っている夢のマイホームたちは一瞬にして海にかっさられてしまったのか。相手が自然じゃなかったらどれだけの損害賠償請求ができたんだろう。大災害をマクロな視点で見ることも大切だけど個人レベルのミクロな視点で想像してみることも大事なのかな。想像したところで何も変えられないんだけれども。

 

滞在時間は30分ほど。この後仙台で約束があるので帰りは高速でかっ飛ばす。夕陽がとても綺麗でした。

翌朝仙台駅でお土産を買い人生初の高速バスに揺られ東京へ。青春18東北旅に終了。

 

思いつきに始まり全てが無計画なこの旅。相棒ケンタ君をはじめ、協力してくれた人、アドバイスしてくれた人、会ってくれた人、みんなのおかげでとても充実した旅になりました。

これからもちょっとした休みで旅をしてみようと思います!どうかお付き合いください。

 

気が向いたら総括編でも書いてみようかなと思ってます。あ、需要ないですか?笑

 

これからも不定期的にブログ更新していきます。(たぶん😅)温かい目で見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。

 

ありがとうごさまいました!